広い土間が特徴的な古民家の玄関は、新築住宅の玄関にはない魅力があります。
レトロな雰囲気に加え、土間には本棚やキッチンを置くなど様々なスペースとして活用できる実用的なメリットもあります。
土間や梁、柱の構造を活かしつつ、現代的なインテリアを取り入れた玄関にリノベーションしてみませんか?
部分的なリノベーションでも、今の生活に寄りそう便利でおしゃれな玄関に変身します。古き良き風合いを活かした玄関リノベーションの施工事例をご紹介します。
駿河区小坂にあるO様邸は、築100年を超える古民家です。農家のお仕事に合わせた広い土間が特徴的な玄関を、今のライフスタイルに合わせてリノベーションしました。
土間からリビングへの動線を確保
農作業がしやすいよう、家の中には至るところに土間があり、居室間の移動でも靴に履き替える必要がありました。そこで土間の一部を無垢フローリングに。居室間の移動時に靴に履き替える必要をなくし、リビングへのスムーズな動線を作りました。
力強い大梁を活かしたデザイン
土間の先にそびえる、太く立派な梁が魅力的なO様邸の玄関。リノベーション時には天井板を外し、この梁の存在を際立たせました。天井板を外すと、空間全体が広々とした印象にもなります。
また、他の部材を大梁に合わせて深みのあるブラウンに塗装し、統一感を出しました。
引き戸を使った施工事例です。玄関先の広いスペースを活用し、石畳や植物を組み合わせ、和風の玄関に仕上げました。
引き戸は開けっ放しにできるので、物の出し入れをしやすいという特徴があります。また、窓のように網戸にもできるので、夏でも風通しが良くなり快適です。
古民家の雰囲気に合うのは、味わい深い木製の引き戸です。ただ木製は水が飛ぶと腐りやすいため、アルミ製よりメンテナンスが大変なことも。足元からの水はねを防ぐため、扉の下部分に銅板を付けています。
古民家の玄関によく見られる土間には、様々なメリットがあります。土間を残しておけば幅広い使い方ができるので、現代でも重宝するでしょう。
土間は多目的なスペースとして設けられていました。
例えば炊事場としての利用です。土間は燃え移る物が少なく、買い物から帰った時土足のまま台所に食材を持って行けるなど、炊事場として非常に都合がいい空間でした。また水や汚れにも強いため、農作業作業場にも使われていました。
現在はその利便性が再認識され、一度土間を取り払ったものの再度設置したという事例もあるほどです。
土間は、使い方次第で現代のライフスタイルにも適応する便利な住宅構造です。土間の魅力を具体的な活用方法と合わせてご紹介します。
収納に便利
土間は現代住宅の一般的な玄関と比べてとても広いので、収納スペースとして活用できます。靴箱のほか、本やオーディオを並べる棚、自転車などを置くことも可能です。
キッチンを快適に使える
キッチンを土間、もしくは土間の近くに設置すれば、外から持ち寄った食材を保管するスペースにも困りません。例えば土がついた野菜など、室内での置き場所に困るものでも、土間なら一時的に置いておけます。
またキッチンの近くに広くて風通しの良い土間があれば、生ごみが出ても臭いがこもりにくくなります。
汚れに強い
土間はフローリングよりも水に強いので、ごみなどで足元が汚れても跡が残りにくく、掃除しやすいのが特徴です。汚れが残った場合でも、元々土足空間なこともあり、他の床材と比べて汚れが気にならないでしょう。
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古民家の玄関リノベーションをDIYしようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
簡単な作業ならDIYでも問題ありませんが、特に玄関に土間を作るような大がかりの工事では、DIYは時間がかかるうえ、危険も伴います。
安全で素早く、そして美しくリノベーションするには、施工会社に依頼するのがおすすめです。
古民家の玄関で大きな特徴となる土間には、今でも便利な使い方がたくさんあります。
昔ながらの家屋の構造を残しながら現代のインテリアを取り入れて、便利でおしゃれな玄関へリノベーションしましょう。
当社は施主様のご要望をもとに古民家をリノベーションし、心豊かな田舎暮らしをサポートします。
玄関のみでも、古民家全体でも、リノベーションに関するご相談をいつでもお待ちしております。