• 古民家の基礎知識

古民家の掃除・お手入れの仕方をご紹介!

長年溜まった古民家の汚れも、適切な方法で掃除をすれば古き良き風合いを残しながらも美しく蘇ります。今回は古民家の掃除・お手入れの仕方を詳しく解説します。

ただし古民家の掃除は、状況によっては予想以上に時間がかかったり、高所の作業には危険も伴ったりと、容易に進まないことも珍しくありません。

可能な範囲で行ないつつも、必要に応じて業者に依頼する選択肢も柔軟に検討してみましょう。

掃除前には鑑定士の目で診断を

日頃の掃除が大事ですが、掃除だけではシロアリや害虫を完全に駆除することはできません。

古民家に住み続けるには、リノベーション前に古民家鑑定士の目できちんとシロアリや害虫が発生する可能性のある穴がないかや木の乾燥度を確認し、必要に応じて補強や撤去を行うことが大切です。

掃除ではどうにもならない部分はリノベーションや補修でキレイにしてあげましょう。古民家のリノベーションに関しては以下の記事を参考にしてください。

>古民家の縁側はどんなリノベーションができる?

>古民家の玄関をおしゃれにリノベーション!施工事例をご紹介

>古民家の窓をリフォームしたい!その方法と費用をご紹介

古民家の掃除の仕方

古民家の掃除方法を、部分ごとにご紹介します。

梁の掃除方法

目線より高い位置にあるので気付きづらいかもしれませんが、梁の上にはかなりの量の埃が溜まっています。適宜埃を落とし、水拭きをしましょう。

埃落としには雑巾での水拭きやサンドペーパーで拭き取るほか、天井払いやサンダーを使うのも便利です。

薬剤は、白木漂白クリーナーや灰汁取りなどを使用します。

市販の漂白剤や洗剤を使うと、不自然に白や灰色や黒に変色する可能性があるので、使わないほうがよいでしょう。

>古民家の「梁」とは?役割や残すメリットを解説!

天井の掃除方法

天井の掃除には、天井用のクリーナーを使用します。

カビがひどければカビ取り剤を薄めて使用する方法もありますが、梁と同様変色の可能性があるので市販品は使用を避けたほうが良いでしょう。

天井掃除に適したワイパーやほうきも、ホームセンターやインターネットで購入できるので、併せて使用してみましょう。

屋根裏の掃除方法

屋根裏は虫の死骸やネズミの糞などが溜まっていることがあるので、掃除前には防塵マスクをつけましょう。

埃が大量に重なっている際は、集塵機をかける必要があります。

屋根裏の埃は放置し続けると、天井の隙間から居間へ埃が落ちてくる、という事態にもなりかねません。気になったら、早めに手を打っておくのがよいでしょう。

柱の磨き方

基本は梁と同じ部材になるので、掃除方法も同様です。

白木漂白クリーナーを塗ってブラシでこすり、浮き出た汚れを拭き取ったり、サンドペーパーでこすったりします。

柱はタバコの煙などで黒ずみやすい部分ですが、適切な方法で磨けば木目が出るまで綺麗にすることが可能です。

床の磨き方

床は一般の住宅と同じく、埃をとって水拭きします。

シロアリの糞がこびりついている場合は、空拭きでこすると木を傷めてしまったり薄く変色してしまったりするので、水分を含ませて削り取りましょう。

仕上げには蜜蝋ワックスをかけるのがおすすめです。古民家に使われているような古い木材には、エゴマ油よりも蜜蝋の方がツヤが出やすく、美しい仕上がりになります。

長年溜まった古民家の汚れは清掃業者へ依頼

天井や梁、屋根裏など、特に高所の作業には危険が伴います。また、使用する薬剤を誤って木材の色が変色してしまうと、なかなか容易には修復できません。

どうしても汚れが落とせない、まとまった掃除の時間がとれないといったときも含め、不安なときは清掃業者に依頼するのがおすすめです。

古民家の掃除の仕方まとめ

古民家は築年数が経っている分、長年の埃やカビが蓄積している可能性があります。分厚い埃や黒ずみなどの除去は普通の住宅よりも大がかりな作業になるかもしれません。

しかし、正しい薬剤を選んで適切な方法で掃除すれば、古い木材もレトロな風合いを残しつつ美しく蘇るはずです。

屋根裏の掃除は高所なうえに場合によっては防塵マスクが必要になるなど、長期間放置された古民家の掃除には危険も伴います。

汚れを取るのに予想以上に時間がかかってしまうこともあるので、まとまった時間が取れない、大がかりな掃除は不安という方は、ぜひ専門業者に依頼してみましょう。

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